話題の映画「君の名は。」レビュー (ネタバレあり)

話題の映画「君の名は。」見てきました。

映画で見るまでは、予告編を一切見ず、そして「新海誠」監督の作品を見るのも、この作品が初めて。

もう一回みたいな~と思ったのと疑問があったので、メモしておきます。

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映画をみたきっかけ

最初に「君の名は」を知ったのは、ツイッターでした。

ツイッターで「君の名は」という言葉が、すっごい流れてきて

僕が持った感想は、
『なんで今頃「君の名は」が流行っているの?』

40代以下は、ほとんど知らないとは思いますが、
昭和初期に同名の「君の名は」というドラマがあったのです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF

昭和初期なので、僕は生きていませんが、
子供のとき、親が良く見ていたので、覚えていました。

調べると、昭和の「君の名は」とは全く違うものと判明。

映画というジャンルで同名タイトルってありなんですね。

厳密にいえば、今回の「君の名は。」は、最後に「。」がついているという意味で一応違います。

そして、僕が映画名をしった同タイミングで妻が映画を見に行きたいというから
何?って聞いたら
「君の名は」
というから、じゃあ見に行こうと。

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映画館の雰囲気は?

9/1平日に行きましたが、男子高校生、女子高校生っぽいグループ、大学生以下のカップルなどなど

本当に若年層が多かったです。

後述する音楽「RADWIMPS」の影響もあるんじゃないでしょうか?

音楽は?

「RADWIMPS」が主題歌を担当。

「RADWIMPS」の存在は、しりませんでした。

聞いた瞬間「BUMP OF CHICKEN」かと思ったら、違いました。
でも何度聞いても「BUMP」にしか聞こえない(笑)

俺だけかな?

と思ってググったら、
「似ているよ」という同じような記事を発見。

特にこちらの記事が参考になりました。

http://ticket.st/livel/7984t4aa7

音楽スタイルや声など、BUMPに似ている部分が多いとよく言われるRADWIMPS。
ボーカルの野田さんは「BUMPは憧れであり、良き友人」と語っています。

そりゃ憧れだったら似るよね~。

ただ、似ていると感じているだけ、批判しているわけではありませんので、ファンの方、悪く思わないでください。

映画の中で使われる音楽と映像のタイミングがすごく良かったです。
映画自体が主題歌の長編PVのような感じでした。

 

ストーリー

序盤

序盤は、予告編、あらすじでも語られているとおり。

自然豊かな山と湖に恵まれた糸守町に住む女子高校生 三葉
東京で暮らす男子高校生 瀧
の体が入れ替わる。

最初は夢だと思っていたが、
友達の証言から現実に入れ替わっていたと
瀧、三葉ともに2人ともに信じる。

週に2,3度入れ替わるので、1日おきという感じ。
いやー実際こうなったら、もうハチャメチャですね。

バイトだったらまだしも、お勤めしていたら大変。

お互い自分の生活を守るために事前にスマホにメモを残して入れ替わった後の人物に伝言を残しているという部分が面白い。

この辺は、記憶障害が描かれる漫画でよくある描写ですが、今回は自分ではなく入れ替わる相手(他人)への指示になっているころがミソ。

三葉から瀧へ→座るときに足を開かない、お風呂禁止
瀧から三葉へ→お金使いすぎるな

などの警告・禁止伝言が多々ありました。

序盤は、入れ替わり系の作品としてよくある物語という感じ。
気楽に見れましたよ。ほのぼの過ぎて、選択誤ったかと思ったぐらい。

でも思い返すと、序盤から彗星の描写もあり、重要シーンがちらほらあるんだと思います。見返さないとわからない。

瀧が三葉に入れ替わった時に、毎回、自分のおっぱいをもむシーンがあります。後半でも瀧と三葉がこれについてやりとりするので、本映画の象徴的なシーンではないかと。

中盤から終盤

コミカルな序盤と打って変わって、中盤から急にシリアスな展開に。ポップコーンを食べる手が止まりました。

そして中盤からのストーリー展開が速かった。

序盤ゆったりとした田舎風景と東京の暮らしと比べると、「死」が関わるってきます。

だから、主人公もゆったりしていられないし、観客も今後のストーリー展開どうなるんだろう?といった視点で鑑賞するので、時間が短く感じます。

三葉(中身は瀧)が自転車をこいで走るシーン、三葉(中身は三葉)が村人を説得しに走り回りシーンなど、走るシーンが多かったので、時間の経過、大事さをリアルに感じれました。

疑問:どのように三葉の父を説得し、町民を助けたのか?

中盤以降は、最後のエンディングにかけて伏線がいろいろと貼られていて、映画を見終わった直後は疑問符がありました。

大事なところが、映画の中で詳しくは語られなかったですね。

最後の現代になって町民が「避難訓練」という名目で助かったことがわかっています。

これで一度は反対した町長が避難訓練を指示し、村人を誘導したのは明らかです。

「なぜ三葉の父が動いたのか?」

これが、恐らくほとんどの観客の疑問であったと思います。

以下考察をメモっておきます。

伏線1 町長が三葉に対して言い放った「お前は誰なんだ?」

三葉(中身は瀧)が1回目の父への説得の時に、
三葉は、父から病院を勧められました。

「彗星が町に落ちて全員死ぬ」なんて言い出したら、父としては当然の発言です。
そして、「宮水の家系には妄言癖がある」とも。

しかしその後、三葉(中身は瀧)がキレて、父のネクタイを手で締めあげたことから、父は娘に対して

「お前は誰なんだ?」

と問いてます。
父かれ見れば、娘がおかしくなったと感じますが、
目の前に娘に対して、「お前は誰なんだ?」とは言いません。

この発言から、町長は入れ替わりの体験、もしくはそれに関する知識があるのかもといえます。

伏線2 祖母一葉が三葉に対して言った「あんた、三葉やないんか?」

彗星が落ちる朝に瀧が三葉の中に入れ替わった時、祖母である一葉は、

「あんた、三葉やないんか?」

といった。

ここから一葉の昔話が始まる。
発言を掻い摘むと、
・一葉、一葉の母、死んだ二葉にも、若い時に男性と入れ替わりの症状があった。
・ただ時間が経過すると、そういう夢を見たとしか覚えていない。

二葉にもその症状があったということは、夫とそんな会話をしたのかもしれません。

伏線3 祖母と四葉が町長室にいた

三葉(中身も三葉)が、道を転げながらも、町長である父を説得しに、
町長室へ入った時、祖母の一葉、妹の四葉が部屋にいました。

そもそも町長は、宮水家の神社を出て町長になり、一葉とケンカ別れしているはず。なのにその祖母が町長室にいるということは、異常事態。

祖母が三葉が来る前に、なにかしら町長に伝えていたのだと思う。

・宮水の家系にまつわる話。
・三葉が朝から「彗星が落ちる」といっていた話。

四葉も最近のお姉ちゃんのおかしな動作を伝えていたのかも。

そして、この時点で彗星は核が分裂して予想外の動きになっている現実。

町長としても、念のためという意識が働いたのではないだろうか。

スタッフロール

僕はそれほどアニメオタクというわけでもなく、日本で追って見ているのは、攻殻機動隊シリーズのみ。

その攻殻で有名な作画の「黄瀬和哉」さん「沖浦啓之」さん、プロダクションI.Gがスタッフロールで流れていました。

あとがき

神社とタイムスリップを組み合わせたストーリーって相性がいいなと思います。

神社って現実とは違う何かが起こりうるかもと本当に思いますからね。

そして、「新海誠」監督の他の作品も見たくなっちゃいました。

時間ができたらツタヤにでも走ろうかな。

でもその前に「君の名は。」復習で文庫版読む予定です。
映画公開前に小説が先に販売されて、こちらも50万部突破ってすごい。